TOEICは650点以上とらなくていい! 英語を話す練習に力を入れよう(By スティーブ・ソレイシィ先生)
Amazonのレビューも高評価の『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』。ベストセラーとなっていますが、とても良い内容だったので、ご紹介したいと思います。
NHKラジオ講師のスティーブ・ソレイシィ先生が、「初心者でも本当に英語が話せる方法」を教えてくれます。
【目次】
1「考え方編」
日本人は英語を難しく考えすぎていた!2「ペラペラ入門編」
英語で道を聞かれたときや、海外旅行で困らないようにする!3「ペラペラ初級編」
自分の思ったことを伝えられるようになるには?4「ペラペラ実践編」
英語で日常生活ができるようになる!5「ペラペラビジネス編」
英語を使って仕事ができるようになる!
本書では英語を話せるようになるポイントとして、
「オンライン英会話」の活用、「スピーキングテスト」の受験
の2つが挙げられています。ちょっと難しく感じるかもしれませんが、下記のようにコミカルな会話形式で展開されていて、かなり読みやすいです。
“図表” や、項目ごとの”まとめ“も充実しています。
TOEICは650点以上とらなくていい!
管理人が特に気になったのは、人気の英語資格・TOEIC L&R(Listening & Reading)テストについて。
理解力を問うテストをするなら、TOEICはとてもよくできているペーパーテストだよ。でも、会社で900点ないと昇進や海外転勤ができないとか、よっぽどの事情がない限り、650点くらいまで行ったら、それ以上はすごく細かい試験対策やマニアックな知識が必要になるから、その時間で話す練習に力を入れたほうがいいよ。(P69)
自分のケースだとTOEIC L&R 765点を取ったときも、全然しゃべれませんでした。「話す・書く」が全然ダメでも、TOEIC LRである程度の点は取れるんですよね。
たしかに、ソレイシィ先生がおっしゃるように、TOEIC L&R で「読む・聞く」が650点(あるいは730点)以上のスコアになったら、スピーキングテストを受験するのが良いでしょう。
本書ではアルクのスピーキングテス「TSST(Telephone Standard Speaking Test)」が推奨されていますが、TOEIC L&R受験者の方は、TOEIC S&Wの受験がオススメです。(前回の記事:そろそろ「TOEIC Speaking & Writingを初受験しようかな」と思ったあなたへ)
なお、本書で「詳しくはこちらを見てね」という感じで紹介されている本は、『スティーブ・ソレイシィの英語発音』と『英会話ペラペラビジネス100』の2冊。
そして、本書では紹介されていませんが、ソレイシィ先生の本だと『英会話なるほどフレーズ100』『英会話1000本ノック』シリーズも有名です。
関連本も充実しているソレイシィ先生の本ですが、英語学習の考え方や、方針決定の参考なるので、今回取り上げた『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』を一番最初に読むのがオススメです。
オーディオブック版もオススメ!
本書は「audiobook.jp」さんからオーディオブック版も発売されています。会話形式と音声版は、かなり相性が良いですよ。
そして「ほんのひきだし」さんに著者の大橋弘祐さんのインタビューが掲載されています。
>> “TOEICは650点以上とるな”!?目からウロコの英語勉強法「難しいことはわかりませんが」シリーズ第3弾『英語が話せる方法を教えてください!』
文響社の”難しいことはわかりませんが”シリーズは、英語以外に「健康(がん)」「お金(投資)」の本も出てますが、全部オススメですよ。
それではまた。[更新No.037] 2018/12/29