15年ぶりに英語学習を再開。やるならやる。やらないならやらない!


花の英語街道」ブログをご覧頂きありがとうございます。2014年9月1日から、15年ぶりに英語学習を再開した、K.G.(ケージー)と申します。今年36歳の社会人です。

大学3年生ぐらいから、英語にほとんど触れておらず、「三単元のs」などの文法も、今はさっぱり忘れています。学生時代は、ずっと英語劣等生だった事もあり、現状ではTOEIC300点・英検5級ぐらいのレベルだと思います。(ちなみに、TOEICは一度も受けたことがありません。)

そんな英語が苦手な自分でも、英語を身につけることができるのか? このブログで、成長過程や試行錯誤を書き続けていくとともに、「本当に役立つ英語情報」をお届けできればと思います。

高まり続ける、英語ニーズ

「週刊ダイヤモンド」「週刊東洋経済」「日経ビジネスアソシエ」といったビジネス雑誌。自分も好きでよく読みますが、定期的に英語の特集が組まれてますね。

ビジネス雑誌の英語特集

日本は少子高齢化・人口縮小社会で、更なるグローバル化は避けられない、これからは英語ができて当たり前。・・・なんて論調ですよね。実践ビジネス英語講座【PEGL】を主催している大前研一さんの著書『稼ぐ力: 「仕事がなくなる」時代の新しい働き方』には、

日本でも今後、楽天やファストリの成果を待つまでもなく、トヨタ自動車やキャノン、パナソニックのような世界企業が英語を社内公用語に規定する決断を下せば、雪崩を打つように英語ブームが巻き起こるに違いない。[巻末の英語特集 P ⅲ~ⅳ]

という言葉もありました。難しいことはよく分かりませんが、たしかにそうなのかもしれません。でも、僕はこう思います。たとえ英語ブームが起きたとしても

日本人の多くは、英語学習をしない方がよい

と。いや、もう少し正確に言えば、「本気の英語学習をしない方がよい」と。

もちろん英語が出来るに越したことは無いですが、習得にあまりにも時間がかかるじゃないですか。その時間で他にやるべき事・やれる事が、いろいろあるんじゃないかと思うんです。

(もっとも、外資系企業の方や、TOEIC860が昇進条件など、仕事でどうしても必要な場合は、勉強した方が良いとは思います。)

「英語の必要性」はこれからも高まり続けるでしょうが、今は、スマートフォンをはじめとした、テクノロジーの進化がもの凄いですよね。

ご存じの方も多いと思いますが、まるで通訳のように言語の異なる相手とスムーズな会話ができる、NTTドコモの「はなして翻訳」は、無料で使えますし・・・

SHARPのスマートフォンには、カメラをかざすだけで、英語を日本語へリアルタイムで翻訳できる「翻訳ファインダー」が搭載されている機種もあります。

こういった翻訳技術は、2014年の時点で既に実用性が高いですし、今後もますます便利になる事は間違いないでしょう。

英語を習得するのに、何時間勉強すれば良いのか?

英語学習を開始するにあたって、「いったい何時間勉強すれば良いのか?」 その指標を求めていたら、経済評論家・勝間和代さんの著書『最後の英語やり直し!』で参考になる言葉が見つかりました。

さきほどから、英語学習には時間がかかると強調してきましたが、それでは、具体的に、どのくらいの時間をかければよいのでしょう。まず、ある程度使えるようになるまでが1000時間、熟達するまでが1万時間が一つの目安だと思います。[P18]

1000時間というと、1日1時間で約3年。1日3時間がんばって約1年です。前出の、『稼ぐ力: 「仕事がなくなる」時代の新しい働き方』には、

英語が苦手という人でも、年間500時間、単純に日割りにすると毎日1時間半、英語の基礎を勉強すれば、1年間で(※TOEIC) 600点程度まで引き上げることができるとわかった。

(※中略) 毎日の通勤時間を有効に使う、あるいは土日に各4時間集中してやるなどの工夫をして、「1年間・500時間」の壁を乗り越えてほしい。[巻末の英語特集 P ⅸ]

という記述もありました。

さらに、TOEIC満点・英検1級・国連英検特A級など数々の英語資格を持つ、安河内哲也さんの著書『350万人が学んだ人気講師の勉強の手帳 英語編』には、こんな言葉があります。

「らくらく英語が身につく」は幻想だ!甘い考えは捨てて、毎日少しずつ勉強を続けろ![P44]

日本全体で、かなりの人が楽をして英語を身に付けるという共同幻想にしがみついている。(※同時通訳の神様とまで呼ばれた、國弘正雄先生の言葉)[P45]

『稼ぐ力: 「仕事がなくなる」時代の新しい働き方』『最後の英語やり直し!』『350万人が学んだ人気講師の勉強の手帳 英語編』

世の中には「聞くだけ」で英語をマスターできるというような教材が売ってますが、(そして、そういう楽な教材は売れているようですが)「聞くだけ」の学習ではハッキリいって無理でしょう。

考えてみると、われわれの母国語である日本語を、聞くだけで覚えたかと言ったらそんな事は絶対に無いですよね。

[※ 追記] 「超」整理法で有名な野口悠紀雄さんの著書『図解「超」英語法』には、

外国語を支障なく使えるようになるために必要な勉強時間は、4000時間程度といわれている。 [P10]

という記述があります。

さらに、在日39年、7000人の日本人に教えてきたという英語指導者、ジェームス・M・バーダマンさんの『日本人の英語勉強法』には、こんな記述があります。

日本語と英語は違いすぎる。 (中略)日本人が英語を習得するには2200時間かかる。 [項目2より]

その根拠として、アメリカ国務省の機関「The Foreign Service Institute(外務研究所)」のデータが紹介されています。(データは「About World Languages」などのサイトで取り上げられています。)

調査データによると、英語を母国語とする人たちにとって、日本語は「Languages which are quite difficult(習得が非常に難しい言語)」に分類されており、習得には「2200時間」かかるとなっています。

バーダマンさんは、逆もまたしかりで、日本語を母国語にする人が英語を習得するには、同じくらい時間がかかると仰ってます。これは、なかなか説得力のある意見ではないでしょうか?

中途半端が一番よくない

もし、なんとなく「英語を覚えようかな?」と思っている方は、上記のように「英語習得には時間がかかるという事実」を認識する事が、まず第一だと思います。

そして、特に忙しい社会人の場合、英語学習に関しては

やるならやる。やらないならやらない!

というスタンスが一番良い、と自分は思います。

具体的には、やるなら「年間500時間以上はやる」。そのつもりがないなら、「やらない」という選択肢が今後も、多くの日本人にとって最適ではないでしょうか。英語を学ぼうと思っているあなたは、年間500時間(一日平均1時間半)以上やる気はありますか?

・・・僕の場合は仕事で使うわけでもなく、今は特に必要性も感じてませんが英語学習を「やる」ことにしました。

なぜやるかと言ったら、「英語を覚えたら楽しそう」「英語の発音ができたらカッコイイ」というような憧れが強いからです。単純といえば単純ですが、「憧れが全て」といってもいいですし、この気持ちはこれからも大切にしたいと思ってます。

さて、この「花の英語街道」ブログでは、僕と同じように「学生時代、英語は苦手だったけど、これから英語を再開しよう!」という心意気を持った方を中心に、「参考になる・役立つ英語情報」をお届けできればと思ってます。

今回は初回更新で、内容が少し真面目なってしまった感がありますが、今後はもう少しユーモアに富んだ、面白みのある内容にしたいところです。

更新頻度は月2回を予定です。(1年後の2015年9月から、月1回更新に変更しました)

今のところ、ブログにコメント欄は設置しない方針ですが、ツイッター(@Sen_Chie)にてお気軽に話しかけて頂けると嬉しいです!

それではまた。[更新No.001] 2014/09/11