TOEIC英文法ならこの7冊!『プラチナ英文法』『文法特急』『千本ノック』『出るとこだけ』・・・
今回は「TOEICのスコアアップをしたい方」「TOEICに出る英文法を身につけたい方」に、”必読”の記事を目指しました。TOEICの英文法に関しては、今回取り上げる7冊を抑えておけば間違いないかと!
早速、まずは「英文法を体系的に学べる」3冊をご紹介します。
1.『TOEIC(R)テスト英文法 プラチナ講義』
本書を一言でいうと
英文法を初めて勉強する人にも、やり直す人にもおすすめ
人気TOEIC講師と言えば、『新TOEIC TEST ドリーム特急 全パート実戦対策』を執筆されている7名(森田鉄也さん・花田徹也さん・神崎正哉さん・ヒロ前田さん・加藤優さん・濱崎潤之輔さん・TEX加藤さん)などが有名です。中でも、近年の人気No.1講師と言えば、HUMMERさんこと、濱崎潤之輔さんを挙げる方が多いと思います。
『英語教材完全ガイド (100%ムックシリーズ)』で数多くのTOEIC参考書の中で見事に1位に輝いた本書は、以下の「帯にある内容通り」の良書となっています。
カリスマ講師の救済プログラム。いまさら受験参考書なんて読む気がしない・・・という人に。出る項目だけを中学レベルから完璧に。
ここが「プラチナ」-
★ TOEICで問われる項目だけを、名詞と動詞を軸にスッキリ整理
★ 講師・受験者両方の視点から出題傾向を分析
★ 説明が難なく頭に入る「プラチナセンテンス」(MP3音声 無料DL)
★ 語彙問題で狙われる語句も、きっちりピックアップ
★ 理解度を確認できる練習問題付き
本の冒頭部、「Chapter 0 はじめに頭に入れておくこと」という項目に、
英文の大まかな構造を捉えるには、「英文をカタマリで捉える」&「飾りを取り除いてみる」ことが重要です。(P10)
英文を読むときには常に「この文の主語はどれだろう? 動詞はどれだろう?」と考えながら読むようにしてください。(P11)
という言葉があります。この本の構成が「名詞と動詞を軸」になっていて、【 英語の文をカタマリで捉えるスキル 】を磨く為にもかなり分かりやすいと感じました。TOEICに出る英文法を学ぶにあたって、まっさきに読みたい一冊です。
HUMMERさんは、2013年に『このTOEICテスト本がすごい!』という本を出版されているほど、TOEIC本にも詳しい方ですが、ご自身のブログ【独学でTOEIC990点を目指す!】でも、『“確実にスコアアップできる” TOEIC 教材チャート』というリストを公開されています。(リンクは各記事の最後にあるよう)
次に挙げる2冊は、HUMMERさんが教材チャートで推薦している書籍であり、本書と共に読んでおきたい良書です。
2.『いきなりスコアアップ! TOEIC(R) テスト600点英文法集中講義』
本書を一言でいうと
TOEIC600点以上の人にも、基礎固めにおすすめ。特に不定詞の説明が秀逸!
僕がこの本を読んだ時のスコアは585点だったので、「ちょっと簡単すぎたらどうしよう」と思ったんですが、非常に参考になりました。不定詞の説明など上記の『TOEIC(R)テスト英文法 プラチナ講義』とは違う角度からの分かりやすい説明もあります。おすすめポイントは、Amazonの商品説明の通り、以下の項目などが挙げられます。
・持ち運びやすい新書版サイズ →かばんに入れて、通勤・通学中の持ち運びがラクラク
・全100題! 基礎から発展まで豊富な問題数 →60題でしっかりキホンを身につけ、残りの40題にチャレンジ!
・問題と解説を見開きで掲載 →パッと見で、文の構造や解説が確認できる
・構文分析で文のナカミを理解する! →文の核である主語と動詞をすばやく、視覚的に理解できる
・「先生おしえて! 」解法のポイントが黒板に! →授業を受けている感覚でスラスラ読める かわいいイラストが少しずつ変化して、楽しくページがめくれます!
イラストが豊富で、本当に読みやすいです。読みやすさで言うとこの本がNO.1でしょう。「構文分析」では主語と動詞が目立つようになっていて、【 主語と動詞を捉える 】スキルアップにかなり役立つ内容です。
やはり、著者によって説明の仕方が違うので、個人的には、同じ人の本を3冊読むより、別の人の著書を3冊読む方が、より多面的に文法を理解できると感じました。(学生など、時間的制約があまりない方なら、良い著者の本は、複数冊読んだ方が良いですけどね。)
3.『音声DL付 改訂版 TOEIC(R) TEST 英文法 出るとこだけ!』
本書を一言でいうと
TOEIC上級者にも「解答の時短に役立つ」一冊。著者本人による音声も素晴らしい!
先にあげたHUMMERさんのTOEIC 教材チャートで目標900点の欄にも位置づけされてますが、この本はかなり実践的でレベルが高いです。そして、著者・小石裕子先生による「鉄則ナレーション」音声がめちゃくちゃ良いです。
音声は、「鉄則を33個読み上げるパターン」・「鉄則を解説付きで読み上げるパターン」・「鉄則をクイズ形式で読み上げるパターン」の3パターン収録されています。どれも小石先生の、”読者にしっかり英文法を身につけて欲しい”という想いが伝わってくる内容。個人的には、英語の音声教材の中では、一番良い音声だと感じました。
以下、Amazonの内容紹介より抜粋。
● すごい頻度で「出る」! Part 5 と Part 6 では、パターンさえ見抜けば簡単に解ける問題が多く出題されています。 本書では、満点取得・毎回受験の著者だから知っている、「高頻度で出る」問題を集中攻略します。問題パターンに基づく解き方のルール(=鉄則)を効率的にマスター。 選択肢を見て「何が問われているか」を瞬時に判断し、問題文の「見るべき箇所」を素早く突き止めるテクニックを身に付けます。コツさえつかめば、「1問3秒」で正解を選ぶのも夢ではありません。
● 速攻正解! 鉄則を使って解くと解答時間がぐっと短縮されるので、リーディングセクション全体の時間配分にムダがなくなります。 さらに、基本的な文法の知識が身に付くことで、リスニングにおける理解力も上がるため、総合スコアのアップもできるという波及効果アリ!
僕はまだ解いてませんが、『改訂版 TOEIC(R) TEST 文法・語彙出るとこだけ! 問題集』も解くとさらに理解が深まりそうです。
4&5.『1駅1題 新TOEIC TEST文法特急』『新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編』
本書を一言でいうと
おそらく一番有名な、TOEIC文法書! 重要問題がランダムに出題されます。
非常に有名な本。目次をご覧頂くと分かりますが、「まずは550点」「しっかり730点」などスコア別にまとまっている親切設計。
以下、『文法特急1』のAmazonの内容紹介より抜粋します。
出題される文法だけ!!
文法が一番手っ取り早くスコアを伸ばせる。
TOEIC専門講師のなかで、人気、実力ともダントツNo.1の花田徹也氏が、
とっておきの秘策を初公開!!
一切のムダを排した流れるような解法で、花田先生と一緒に
パート5、パート6を走り抜けましょう!
さらにTOEICスピードでの朗読音源(米国人・英国人)を無料配信!!
指先まで神経の行き届いた、スコア直結の1冊です。
本書の活用ポイントとしては、1を全部やってから2をやるのではなく、「1の第2章まで、2の第2章まで」という感じで、「自分の狙うスコアを2冊平行でみっちり解く」という活用法が良いでしょう。
6&7.『TOEICテストパート5、6 出るのはこれ!』『1日1分レッスン! 新TOEIC TEST千本ノック! 7』
本書を一言でいうと
TOEIC800点以上を目指す人にオススメ!
「千本ノックシリーズ」も、非常に有名ですね。ご存じの方も多いと思いますが、中村澄子先生は、雑誌『PRESIDENT 2015年 4/13 号』英語特集の「信頼できる教材著者ランキングでNo.1」にも輝いた人気著者。
習得した英語を知識だけで終わらせず、ビジネスで活用できるように指導する姿勢には僕も共感を覚えます。僕も、今は「TOEICを軸に英語力を高める」選択をしてますが、TOEICを趣味にするつもりは無いので、 自分のゴールに設定している900点を獲ったらひとまずTOEICは卒業する予定です(その後も定期的に受けると思いますが)。
中村澄子本は「複雑な文章が多い」「ビジネス用語が多い」のが特徴。「わざと本番より難しくしている」文章が多いようで、レベルが高いです。このテイストに慣れておくと、Part6・Part7の読解力もついていると思います。
個人的には、以上の7冊が「TOEIC文法書の神7(カミセブン)」だと思います。この7冊の中だと、『TOEICテストパート5、6 出るのはこれ!』が一番、知名度が低いような気がしますが、個人的には、かなりオススメの一冊。というのも、「千本ノック!7」の冒頭にある以下の記述の通りの内容だからです。
本書はランダムに問題が並べられていますし、文庫ですので説明も限られています。文法が苦手という方は、講談社より今年発売された拙著『TOEICテストパート5、6 出るのはこれ!』をご参照ください。この本では実際に出ている問題だけに焦点を絞り、文法事項ごとに説明をしています。例えば本書で「副詞の問題です」とあったら、『TOEICテストパート5、6 出るのはこれ!』の副詞のページをお読みいただき、解説や解答の際のポイントを読んだうえで、本書の解説部分に戻ると理解が早いと思います。
(『1日1分レッスン! 新TOEIC TEST千本ノック! 7』P5より)
この7冊に、『TOEICテスト新公式問題集< Vol.6>』や、高評価の模試である、『TOEIC(R)テスト 究極の模試600問』などをやれば、TOEICの英文法はバッチリかと思います。
この7冊をやる順番としては、
フェーズ1.体系的に。『1.TOEIC(R)テスト英文法 プラチナ講義』『2.いきなりスコアアップ! TOEIC(R) テスト600点英文法集中講義』で文法項目毎に基礎固め。
フェーズ2.ランダムに。『4.1駅1題 新TOEIC TEST文法特急』『5.新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編』の730点までを解く。
フェーズ3.また体系的に。『3.音声DL付 改訂版 TOEIC(R) TEST 英文法 出るとこだけ!』『6.TOEICテストパート5、6 出るのはこれ!』でさらに体系的に英文法を強化。
フェーズ4.またランダムに。『4.1駅1題 新TOEIC TEST文法特急』『5.新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編』の後半部と、『7.1日1分レッスン! 新TOEIC TEST千本ノック! 7』を解く
のが良いと感じます。慣れてきたら、時間を測るタイムトライアルで、解答速度のスピードアップを目指すのが良いでしょう。フェーズ2まで終わった頃に、『新公式問題集 Vol.6』を解くのもいいですね。「だいぶ公式問題集が解ける」感触が味わえますし、「本番で出そうだから、しっかり覚えよう」と学習意欲が高まると思います。
後は、以前ご紹介した事がありますが『総合英語Forest 7th Edition』と『一億人の英文法』を「分かりづらい文法項目を補足する」という参考書・辞書的な位置づけで2冊とも持っておくと良いでしょう。
(※TOEICのスコアアップの点から言うと、『フォレスト』『一億人の英文法』を最初から順番に学ぶような事は非効率なので、止めておいた方が良いと思います)
この記事の説得力を持たせる為、半年で700越え以上の好結果が出てから公開しようと思っていたのですが、自分の成績がしょぼいのがなんとも・・・。記事の信憑性については、ご覧頂いている方のご判断にお任せするとしますが、自分としては「TOEIC英文法について何も知らなかった半年前の自分に読ませたい!」有益な記事になったと自負しています。
それではまた。[更新No.015] 2015/04/15